【ノリアキ】カリスマの仮面を取る朝【know real key】

 

いつか来るさ 誰もが 仮面を取る朝が

「know real key」引用元:https://www.youtube.com/watch?v=b1wO-TBrFt0

 

 
ノリアキ
本名:高橋典彬(たかはしのりあき)
1984年5月29日山形県で出生。
2005年~2009年までカリスマラッパーとして活動。

2006年3月22日『デビュー/unstoppable』で鮮烈デビューを果たす。


Eminem(エミネム)とZEEBRAすら全てFAKEだと歌詞でディスるなど、一貫してノリアキ自身をREAL(本物)とし、それ以外はすべて偽物だと言い切る唯一無二の存在であるカリスマラッパー。

……..

という設定で作成されたキャラクターである。


このキャラクターの作者は「スカイフィッシュの捕まえ方〜国内編〜」「温厚な上司の怒らせ方」「一番大切な人の怒らせ方」などで知られる演出家の古屋雄作氏と作家の水野敬也氏が手掛けている。

この二人が主催した「後輩オーディション」に参加したノリアキは当時、いたって普通の大学生であった。

しかし、そのノリアキの「味わい深い」見た目が二人の心を射止め、トップ合格して人の怒らせ方シリーズにも出演した。

ノリアキは役者としてのキャリアを積んでいくのかと思いきや、古屋氏と水野氏はこの独特なキャラクターを生かすため、「ノリアキをミュージシャンにしたい」と考えた。

この思惑の通り、ノリアキ自身の意思とは関係ないまま「カリスマラッパー」という肩書でデビューすることとなる。

 

1st両A面シングル デビュー/unstoppableで鮮烈デビュー。作られた色物ネタキャラ

 

  

時代は2006年までさかのぼる。一つの動画がこの世界に産み落とされた。


その名は『unstoppable』ノリアキの代名詞となる曲である。

ロン毛で色白。メガネで細身。派手なネックレスこそしているものの、到底ラッパーには見えない青年が、早口ラップを披露している。

決してラップが上手いわけではないが、それでも表情豊かに冬の山中や、港でパフォーマンスをする姿は「ダサい演出を全うする」というノリアキの素の人間性の良さが出ている様に感じられる。

この曲やPVのインパクトもさることながら、この曲の後に発売された古屋氏の「スカイフィッシュの捕まえ方」「怒らせ方シリーズ」のDVDがヒットをした勢いに乗り、ノリアキ自身もインターネットで徐々に知名度を伸ばしていった。

しかし、当然ながらカリスマラッパーとしてではなく、当初の思惑通り「ダサくて面白い」というお笑いコンテンツとして消費されていた。

  

 

これは2006年の早稲田大学のイベント「早稲田祭」でアンコールを受け、unstoppableを披露している動画だ。


最初の曲が流れ始めた時や、曲の合間、ガリガリノリアキというフレーズの時には歓声が起きている。

2017年ごろには「フリースタイルダンジョン」を皮切りに、ラップバトルが流行。


ラッパーの存在が注目されるようになりHIPHOPシーンは大きな盛り上がりを見せたが、B-BOYファッションが流行っていた2006年当時ですら、ラップでここまでのヘッズと歓声を集めることができるMCは決して多くない。

それだけノリアキの人気は確かなものであった。

しかし、その歓声はノリアキを称えるものばかりではなかった。


事実、この動画の中で息を切らして曲をうまく歌えていない個所では、失笑が聞こえる。

その後も、息が切れている時には「頑張れー」などといった応援もあり、色物として持ち上げられている男という側面が感じられる。

2nd両A面シングル スカイフィッシュ/セクシーボイス、待望の1st アルバムをリリース

 

2006年の夏にはノリアキ待望の2ndシングル『スカイフィッシュ/セクシーボイス』をリリース。

この曲は、ノリアキのプロデューサーである古屋氏が手掛けた映像作品「スカイフィッシュの捕まえ方」のテーマ曲に採用された。

カリスマラッパーとして、順調にキャリアを積み上げていく。

翌年の2007年10月24日には、デビューわずか1年半程度で最初で最後となるアルバム『This is da Music.』をリリース。

収録曲の『きみはポイズン』はYouTubeで160万再生(2021年現在)を誇る、『unstoppable』に次ぐ人気曲となった。

 

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